2025/03/19
春はまだですかね。
先週末ごろからまた寒くなってきましたね。
季節がなかなか前に進まない京都です。
今週末ぐらいからまた気温があがって春らしくなるそうですが、どうなることやらですね。
今度こそは桜が咲くような春になってほしいなぁと願いながら今日も工場で作業しています。
まだまだ寒くて水も冷たい工場ですが、そんなに多いわけではありませんが同じ職人さんから仕事を依頼される事があります。
着物や帯のボカシ染めの依頼がほとんどです。
うちで染めたものに職人さん達が自ら加工をしていくのですが、職人さん達は自分達が加工のイメージを作り上げて依頼しに来られるのでできる限りその要望に応えられるように全力で取り組みます。
シンプルなボカシの染めを要求されたり、ド派手な複雑なボカシの染めを要求されたりその職人さんによって様々ですが、たくさんある染工場のなかで私を選んでくださっているのでその気持ちには絶対に応えて良い商品を作るように努力は惜しみません。
職人さんからの仕事の依頼は他の依頼とはまた違った緊張感があります。
そのプレッシャーを乗り越えて作った商品が「頼んで良かったよ」なんて言ってもらえたら嬉しいですよね。
色々な依頼を受けますが、そのどれもが難しく大変なものばかりです。
でもそれを乗り越えれば必ずスキルアップできるので、超えられる壁だと思い挑戦しています。
これからも色々な依頼に挑戦し、もっともっと技術をあげていきたいのでたくさんのご依頼お待ちしています!
よろしくお願い致します!
2025/03/12
やっちまいました。
先週末にやっちまいました。
日々の寒暖差に加えて季節の変わり目も相まって大風邪ひきました。。
久しぶりに風邪なんてひいてしまったので倍疲れました。
風邪ってこんなにしんどかったかな?と思うぐらいしんどかったです。
風邪の諸症状、全部でました。笑
皆さんもどうか体調に気をつけてお過ごしくださいね。
そんな週末から少し復活したので月曜日から徐々に作業を始めました。
工場では今週もまだまだポリエステルの生地の着物を染めています。
近頃はポリエステルの商品ばかり染めているので、気分転換に正絹のオリジナルの帯を染めたりしています。
同じ染める作業なのですがポリエステルの商品はわりと単純な作業が多いのですが、正絹の商品は複雑な作業が多いので頭の使う部分が違って飽きる事なく作業ができます。
同じ作業を一日中続ける事が苦手な私としては、色々な作業ができるのはとても楽しくてやる気もでます。
色々な商品を作りながら考えて、またさらに新しい商品をつくる。
このサイクルがいいんだと思うんです。
これをできる環境になってからは本当にストレスフリーになりました。
これからも続けいきたいですし、この環境を維持する努力はしていきます。
まだまだやりたい事もやれる事もたくさんあるので一つ一つやっていければいいなと思っています。
そろそろ調子も良くなってきたので明日からまた全力で商品作りをしていきたいと思います!
通販の方も頑張っていきたいと思います!
2025/03/06
技術向上あるのみです。
雨が降ったり止んだり暖かくなったり寒くなったりと本当に忙しい気候の京都です。
そんな慌ただしい3月になりましたがそろそろ卒業シーズンですね。
花束を持った学生さん達や袴を着た学生さん達を見かけるようになってきました。
袴といえば、最近では染めることはほとんど無くなりましたがそれこそ15年から20年ほど前は袴を染めていたものです。
とんでもない量のポリエステルの生地の袴を手で染めていたものですが、いつしかそういった袴の仕事はほとんどがインクジェットで染めるようになってしまいました。
時代の流れなのでしょうが、袴はレンタルが主流になりましたので小売店で販売される事も少なくなりました。
袴だけではなく振袖もそういう流れになっていて、どんどんと手染めの染工場から姿を消しています。
インクジェット、いわゆる機械染めですが昔に比べ今は本当に素晴らしい商品が作れるようになっています。
昔のようにそれと一目にわかる商品ではなく、本当に手で染めた商品と変わらないクオリティーの商品が今は作る事ができています。
それは本当に素晴らしい事だと思いますし、我々手の物作りとはまた違った視点での物作りを突き進めていった結果だと思います。
いつの時代も色々な事で切磋琢磨し技術を上げて着物業界を進歩させてきたのだと思うんです。
その昔は敵対するかのように見られてきた手と機械ですが、お互いが業界の事を考えて向上させてきた技術がこれからは手を取り合っていければと思います。
我々、手で染める側も技術をもっともっと上げて業界の底上げをしていきたいと思います。
3月は色々な意味で節目の月だと思うので、毎日を大切に考えながら日々を過ごしていきたいと思います。
2025/02/26
なんだか暖かいですね。
急に春めいてきた京都です。
日差しは暖かくなって気温も上がって春が近づいてきている気がします。
つい2・3日前まで雪が降っていたのですが、わからないものですね。
少しずつ春にむけて季節が進み、それとともに和装の業界では羽織物やコート等が売れていく時期になります。
特に紗の羽織ものなどがよく売れているようで、リピートが多いです。
私はポリエステルの生地も染めますので、ポリエステルの羽織がよく動いているように思います。
ポリエステルの羽織ですと自宅で洗えますし管理も簡単です。
その上価格も正絹の物に比べて安いものが多いので売れるのも納得といったところです。
私も羽織やコートは断然ポリエステルをおすすめしますので、まだポリエステルの羽織物を持っておられない方はぜひ一度購入してみてはいかがかと思います。
着物は正絹で羽織はポリエステルなんて組み合わせは理にかなった組み合わせで、ポリエステルの羽織は自宅で洗濯できるので、着物を汚さず快適にお出かけできるのではないでしょうか。
なんだか通販みたいな感じになってしまいましたが、作っている側から考えて正絹の良さとポリエステルの良さそれぞれの良い部分が活かせる商品作りができればと色々と考えながら物作りをしていこうと思います。
2025/02/19
自分に期待しています。
2月も終わりに近づいていますが、本当に寒い日が続いています。
今週も寒波が押し寄せて、雪もちらほらと降り続く京都です。
しかしこう寒いと工場全体が冷蔵庫のようになり、染めた生地がなかなか乾かなくて大変です。
乾燥はしているので時間がかかりますがキッチリ乾くので、そのあたりは梅雨時期と違ってありがたいですがとにかく寒いです。
さてさてそんな寒くて本当に底冷えしている工場では、新しい染め方を考えて商品を作ったりしています。
染め屋は常に新しい何かを考えて作る事が1番必要な事だと考えているのですが、それは新しいデザインを考えるだけではなくて新しい染め方を考えることも本当に必要な事だと考えています。
私は引き染め屋なので刷毛を使って染めるのですがそれだけではなくて、色々な物を使って刷毛では作れない染めを考えて違う何か作り出す、それは自分が考えて新しいものを作り出すという事になります。
今までの物を使えばそこまでの物しか作れないし、そこからステップアップするにはある意味で今までのものを捨てて挑戦する以外に道はないと考えています。
トライアンドエラーを繰り返した先にしか新しい何かは無いし、それができなければ職人として次の段階には進めないと思うんです。
なので私は常に新しい事に挑戦しています。
どんな物を作れるか自分に期待しかないです。
最後は必ず着物・帯にするんだ!とそこだけをブレずに物作りさえすれば大丈夫だと思っているので色々な事に挑戦できます。
明日はどんなものが作れるか、自分に期待しながらこれからも毎日挑戦し続けようと思います。
そうやって作った商品を通販サイトで皆さんの手元に届けられればいいなと思っています。
頑張ります!